エバーフロン™ FEPについて知ろう

エバーフロン™ FEP（フッ素化エチレンプロピレン）は、溶融加工可能なフッ素樹脂です。エバーフロン™ FEPは、エバーフロン™ PFAの高度な特性や温度定格を必要としない用途に使用できます。

エバーフロン™ FEPフッ素樹脂は、従来の溶融押出し技術や、射出成形、圧縮成形、トランスファー成形、ブロー成形プロセスによって加工されます。同フッ素樹脂は、電線被覆や、各種最終製品・部品の成形に最適です。

エバーフロン™ FEPは、すべてのフッ素樹脂に特徴的な優れた特性を兼ね備えています。具体的には、広い使用温度範囲、優れた誘電特性・電気特性、低い摩擦係数、低燃焼性、耐薬品性などです。エバーフロン™ FEPの使用温度範囲は最高200℃ に達します。

エバーフロン™ FEPは、中実形状や成形品に加工できる一方、電線ケーブル業界におけるトップクラスの製品ラインナップとして最も有名で、電線被覆やケーブルジャケットの製造に使用されています。同製品は、電線ケーブルのOEMメーカーに対し、優れた電気特性、加工の容易さ、安定した性能を備えた高性能フッ素樹脂材料を提供します。

エバーフロン™ FEPの製品ラインナップは、業界で最も充実したものの一つです。メルトフローレート（MFR）が3から30までの範囲で、用途別のグレードも豊富に揃っているため、エバーフロン™ FEPは、汎用的な電線ケーブル構造から高速電線ケーブル構造まで、いずれにも優れた性能を発揮できる独自の地位を占めています。