PTFE F500 JP

Everflon™ PTFE 微粉末 F500 について知る

Everflon™ PTFE F500は、主にペースト押出成形に使用されるポリテトラフルオロエチレン（PTFE）微粉末樹脂です。Everflon™ PTFE F500は、Everflon™フッ素樹脂特有の優れた特性を兼ね備えています。

• 非老化性

• ほぼすべての工業用化学薬品および溶剤に対する化学的不活性

• 優れた誘電特性（周波数および温度に対して安定）

• 強靭性と柔軟性

• 低い摩擦係数

• 非粘着性

• 極めて低い吸湿性

• 優れた耐候性

• 最高260℃まで使用可能

• -240℃でも有効な特性

• 適度な剛性と高い極限伸び

他のグレードのPTFE微粉末と比較して、Everflon™ PTFE F500は、優れた熱安定性、優れた屈曲寿命、優れた耐ストレスクラック性、低透過性、そして高い透明性を備えたプレミアム樹脂です。

Everflon™ PTFE F500は、100:1～500:1の中～高減速比加工用に設計されています。特に、高品質のチューブ、スパゲッティチューブ、電線被覆の製造に適しています。また、フランジ成形、溶接、ブロー成形、コンボリューション成形などの後加工にも最適です。

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デｰﾀ一覧

Everflon™ PTFE F500の代表的な特性デｰﾀ

代表的な用途

主に要求の厳しい用途に設置されるチューブに使用されます。化学、製薬、自動車産業において、作動油、炭化水素燃料、または反応性ガスを使用する際に、究極の信頼性と性能が求められる強化ホースなどの高性能製品が含まれます。このような用途には、例えば燃料アセンブリやブレーキシステム用のオーバーブレイドホースなどがあります。

処理ガｲド

Everflon™ PTFE Fは､ﾅﾌｻなどの液体加工助剤を用いて押し出されます｡ペｰｽﾄ押出プﾛｾｽでは､粉末を潤滑助剤と混合し､軽圧(1.5~2.0 MPa)下で円筒状のプﾘﾌｫｰﾑｽﾗグに圧縮します｡プﾘﾌｫｰﾑｽﾗグをペｰｽﾄ押出機のｼﾘﾝダｰに入れ､高圧下で仕上げダｲに押し込むことで､ビｰデｨﾝグ､ﾁｭｰブ､またはﾜｲﾔｰｺｰﾃｨﾝグが製造されます｡

押出後の製品は､低密度ですが､凝集性のある繊維構造です｡100~300 °Cの範囲で加熱して潤滑剤を除去した後､押出物を融点(約345 °C)以上で焼結してボｲドﾌﾘｰのPTFE製品を製造するか､ｶﾚﾝダｰ加工と延伸加工を行って未焼結または半焼結製品を製造することができます

注意事項

溶融温度で加工する装置には､加工ｴﾘｱからすべての煙や蒸気を完全に除去するための局所排気装置(LEV)を設置する必要があります｡さらに､ﾌｯ素樹脂を使用する際は､ﾀバｺなどの喫煙による汚染を避けるよう注意が必要です｡ﾌｯ素樹脂を加工する前に､必ず製品安全デｰﾀｼｰﾄ( MSDS)をお読みください｡

梱包

Everflon™ PTFE F樹脂は20kg入りプﾗｽﾁｯｸ容器に包装されています｡輸送の利便性を考慮し､800kgパﾚｯﾄ(ドﾗﾑ缶40本分)でのご注文を推奨いたします｡

保管と取り扱い

Everflon™ PTFEﾌｧｲﾝパｳダｰ樹脂は､押出前に粉末のせん断を防ぐために慎重に取り扱う必要があります｡せん断によるﾌｨブﾘﾙ化は可逆的ではなく､損傷した粒子は最終製品の欠陥として現れる可能性があります｡温度が19℃の転移点以下に低下すると､粉末は機械的損傷や容器内での圧縮に対して徐々に耐性が薄くなります｡

Everflon™は､輸送および保管中に圧縮された粉末を19℃以下の温度で1~2日間冷却し､その後､目開き2~4.76mmの篩(4~10ﾒｯｼｭ)で篩い分けすることで最適な状態に戻すことを推奨しています｡篩上に残った塊で､19℃以下の温度で振盪することで砕けるものは使用できますが､砕くことができない硬い塊は廃棄してください｡

予備成形前のすべての処理工程は低温で行う必要がありますが､樹脂の結露を防ぐため､周囲の露点を管理する必要があります｡交差汚染を避けるため､保管および取り扱い施設は清潔に保ってください｡

焼結温度が高いため､ごく小さな異物でも目に見えるようになり､完成品に欠陥が生じる可能性があります｡樹脂ドﾗﾑは密閉し､清潔に保ってください｡

Everflon™ PTFE F500：先進的なグローバル市場向け