回転成形では､Everflon™ETFE GS40粉末を中空金属構造内に充填し､二軸でゆっくりと回転させながら､粉末の融点 (約257℃)以上に加熱します｡

樹脂を充填した金型または部品は､通常､回転しながら樹脂の融点よりわずかに低い温度まで予熱されます｡その後 ､ﾗｲﾆﾝグ形成のため､樹脂の融点以上に温度を上昇させます｡粉末が溶融すると､構造の内面に堆積します｡ Everflon™ ETFEの高い溶融粘度により､溶融樹脂の横方向の流れが制限されるため､粉末の流動性と分布は非常に 重要です｡その後､冷却工程で溶融樹脂がその場で固化･緻密化し､一体型のﾗｲﾆﾝグまたは取り外し可能な中空 プﾗｽﾁｯｸ部品を形成します｡標準的な厚さは約2mmです｡最大5mmの厚さの成形例もあります｡

優れた成形品とﾗｲﾆﾝグを得るには､金型に使用する金属の選択､金属表面の処理､回転速度､ベﾝﾄ､加熱/冷 却ｻｲｸﾙなど､多くの細部に細心の注意を払う必要があります｡装置は高温で動作し､熱衝撃に耐えなければなり ません｡

予熱､溶融､冷却ｻｲｸﾙの時間と温度は､部品､ｵｰブﾝ､冷却方法などによって異なります｡壁厚/ﾗｲﾆﾝグ厚が 2mmの場合､標準的な時間と温度は次のとおりです｡
予熱:250℃で5分
溶融:288℃で60分
冷却(周囲空気)

一定の範囲内で､溶融温度を高くすることでｻｲｸﾙ時間を短縮できます｡最小時間と温度条件とは､特定の温度に おいて､気泡のない部品とﾗｲﾆﾝグを形成できる時間と定義できます｡ Everflon™ ETFE GS40の標準的な最小時間 と温度の関係は､以下のとおりです｡
280°C/100分
290°C/60分
295°C/50分

EverflonTM ETFE(、他 脂比較L比较的密度高。目安了、内面 \(i0.1m2\) 部品(2mm0 形成するには､Everflon™ ETFE GS40を360g使用します｡

他のポﾘﾏｰ樹脂の回転成形で従来使用されている主軸および副軸の回転速度は､Everflon™ ETFE GS40にもその まま適用されています｡例えば､箱形､円筒形パｲプ､T字管､ｽプｰﾙピｰｽなどの場合は主軸回転速度8rpm､副軸 回転速度9rpm､球形および楕円体の場合は主軸回転速度8rpm､副軸回転速度10rpmです｡これらの従来の回転速 度により､ﾌｯ素樹脂の分布と成形厚みは許容範囲内です｡

回転成形/ﾛｰﾄﾗｲﾆﾝグｻｲｸﾙ中は､金型にベﾝﾄを設ける必要があります｡最良の結果を得るには､適切な ﾁｭｰブをベﾝﾄとして使用し､ﾁｭｰブ内にグﾗｽｳｰﾙを入れて､部品への汚染物質の侵入を抑制してください｡